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羽衣 / hagoromo stole

ふうわり、ふわり、風に揺れるは天の羽衣ーーー


からむしは、特に福島県昭和村で育てられたからむしは、青白く透き通る輝きを持っている。
一本一本の繊維が細くこまやかで、それでいて長い。
だから切れることなくすうっと裂けて、
美しい輝きを保ったままに糸に績み繋ぐことができる。

触り心地も気持ちがいい。
麻らしくざらっとしつつも、どこか滑らかさがあって、ひんやりとする。
身につけると軽やかに風が通り抜けて行き、まるで風を纏っているかのような感覚を覚える。
まさに天の羽衣のよう。



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からむしを学ぶ研修最後の年に作成したもの。
経糸は繊維2本ずつ績み繋義、撚りをかけたもの。
緯糸は1本で績み繋ぎ、撚りをかけないもの。
どちらも原料は昭和村で引いたからむし。
緯糸の一部に、昭和村で採集した葛糸を織り込んだ。

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Year:

2020年

Materials:

ramie, kudzu, からむし, 葛

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